ケチとコミュ障

やる事のないアフターファイブ。
出来るサラリーマンの方々ならスキルアップ、自己成長の為に資格取得! その為の勉強! となるのでしょうが、元来不真面目な自分はそんな気など毛頭ありません。何なら出世欲すら皆無で、「大きなミス、法令違反さえしなければ恒久的に給料は支払われる」という考えでした。

まあ、駄目な大人ですね。

正直、仕事は面白くないですし、ストレスは溜まりまくり。尊敬する上司もいなければ、愚痴を言い合う同僚もいない、典型的なコミュ障。

会社に何も期待していませんので、扶養家族さえ居なければ、どっかで辞めていました、ね。

それでも愛する家族の為、苦笑いと作り笑いを浮かべつつ、昼間は得意先を周り、ビジホに泊まって酒を煽り、何だこの時間、とベットで大の字。こんな日々でした。

そんな、ある日──。いつもの郊外のビジホの予約が取れなかった為、仕方なく多少値のはる高崎駅近郊のビジホにチェックインしました。
「ま、たまにはいっか。じゃ、早速近所の飲み屋探索だ」と自分は荷物を放り投げ日が暮れかけた街に飛び出しました。

せっかく来たんだからチェーン店は嫌だな。でも個人店は常連のみだろうし。いっそ街中華で飲むか? でもなんか入りにくい。うわっなんだよ、キャバクラか。コミュ障の俺は行ったことないし、ボッタクられたら嫌だな。

などと結局何処にも入る事は出来ずに、チェーン店の牛丼屋に入店。しかしビールの値段を見て、なんだよコンビニで買った方が安いじゃんかとただ、飯を食って退店しました。

ケチ。コミュ障。この二つの要因で自分は結局いつもの店に入り、せっかくいつもより高い宿泊代払っているのだから、と夜の街を歩き始めました。

高崎駅、東口から西口へ。線路を渡る連絡道。

そして自分は、高崎駅西口であの光景に出会うのでした。

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40歳からDJを始めてみた。(路上DJ168)